災害復興対プロジェクト報告

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五城LCでは災害復興対プロジェクト委員会(委員長 L鈴木義久)を組織し、東日本大震災から一年を踏まえ、被災した皆さんに「現在必要な支援」を行っています。メンバーが協議を重ね、教育(被災児童・生徒)への支援が急務との考えで一致しました。そこで、各地の被災状況を伺い、被害の甚大さと、児童のおかれている現況の説明を受け、以下の支援事業を実施致しました。

 

石巻市立雄勝中学校・卒業アルバム製作支援

今回当クラブでは災害復興対策事業として、「平成23年度石巻市立雄勝中学校・卒業アルバム」の製作支援を行いました。

同校では卒業アルバムを制作中でしたが、製作会社が大震災で店舗機材などが流出。生徒たちにアルバムを渡す事が出来なくなってしまいました。
またほとんどの生徒の家庭が被災し、アルバム代の請求も困難であり、2012年3月卒業生22名のアルバム代に困窮していました。

このような事情をうかがい、理事会に諮りメンバーの賛同を得て、アルバム制作の支援を行う事にいたしました。
当クラブからも資金を提供し、ご相談を最初に頂いたL菅原光博が中心となり、田畑英伍前ガバナー等にもご協力いただき、LCIFをはじめ精力的に各部署と折衝を行い「平成23年度卒業アルバム」製作費の支援を行う事が出来ました。

本年3月10日 石巻市にて「雄勝中学校・卒業を祝う会」が行われ斎藤元会長もご招待いただき、アルバムを贈呈致しました。会場では生徒はもちろん先生方、保護者の皆さんから沢山の感謝の言葉を頂き感激いたしました。
大震災後一年を過ぎたとはいえ、まだまだ大変で不自由な暮らしが続いている皆さんですが、祝う会では地元の太鼓を披露するなど大いに盛り上がり、保護者や地域の方々皆が生徒の門出をお祝いいたしました。

式典では祝辞に立った斎藤会長が「卒業アルバムは30年後50年後も生きています、苦しいときは被災を乗り越え青春の希望に燃えたアルバムを見て頑張りましょう」と卒業生にエールを送りました。

学生時代の大切な思い出をお渡しする事が出来て本当に良かったと思います。先日平成23年度石巻市立雄勝中学校校 長佐藤淳一様PTA会長 伊 藤 浩 光様よりご丁寧な御礼状を頂きました。ありがとうございました。

 

被災小学校訪問 学用品等寄贈

4月18、19、25日、鈴木義久災害復興対プロジェクト委員長をはじめ各委員が仙台市の荒浜小学校 中野小学校 東六郷小学校を訪問し、児童らが楽しく学校生活を送れるようにと、上靴や習字セット、リコーダー等の学用品を寄贈しました。
実際に校長先生等にお聞きするまでは分かりませんでしたが、副教材などには支援の手が届かないとのことでした。クラブメンバー34人全員が寄付を出し合い支援金を集め今回の支援を実現いたしました。

 東日本大震災で被災した三校は津波被害で被災し校舎が使用不能です。現在も近隣の学校に間借りをして授業を続けており、被災校舎復旧計画も白紙の状態です。
児童の死者は無かったものの、児童家庭の住居は9割強が全壊のため居住不能となっています。住民の生活再建の道はまだ険しいとのこと。
被災初年度は世間の関心も強く、民間支援を多く享受できたが、時間の経過とともに支援の質及び量が低下基調で、次年度の民間支援は現状申出が無いなどの問題も出ているようです。

大変な状況は続いていますが子供達は学校が楽しいと言って元気に登校しています。各小学校では全国から励ましの便り等が掲げられ、校庭には子供たちの大きな声が響いていました。

今回の事業は「河北新報」「毎日新聞」に取り上げられました。こうした地道な支援活動のニュースを多くの皆さんに知っていただくことで、大震災を風化させることなく今後の被災地支援にも関心を持ち続けていたただければと思います。

ご相談させて頂いた仙台市教育長 青沼一民様からも丁寧な感謝のお手紙を頂きました。五城ライオンズクラブでは現場の声をよく聞いて、「現在必要な支援」を第一に考え、今回の様なきめ細かい支援を行っていきたいと考えています。


(東六郷小学校):130,000円
(荒浜小学校):190,000円
(中野小学校):320,000円
合        計:640,000円
 

荒浜小学校の皆さんと

     

ライオンズクラブでは震災復興のため
募金活動を続けています。(仙台市一番町にて)

 

児童代表にリコーダーを手渡しました

     

中野小学校訪問

 

東六郷小学校訪問